なかの生涯学習大学 受講者アンケート結果

なかの生涯学習大学概要

 なかの生涯学習大学は、3年間の進級制の講座であり、受講生である区民 が自身の豊かな経験を活かして、仲間づくり地域・社会活動をスタートでき るよう、現代社会の課題地域の現状などを学習する事業である。

また、円滑に地域で活動を行っていくために、講義の他、区関係機関や大学 等と連携を図るとともに、地域活動に関連した情報を積極的に提供している。

受講生は、居住の地域ごとで構成された「班」(区民活動センターエリア基 準)を単位として、各カリキュラムへ参加するとともに講座の運営面にも参画す る。

対象 入学時、満55歳以上83歳未満 。区内在住者。
定員 200名(1学年)
会場 主になかのZERO西館
学習期間 5月から12月まで(年22回)

 

目的

  

 
• 自己啓発をとおして、生きがいをもち、地域の中で新しいライフスタイルを創造する。
 自らの豊かな経験を活かして、ともに学び合いながら、地域のために活動する意欲を培う。
 地域で活躍できるよう、必要な知識・技術を高め、地域社会への主体的参加の促 進を図る。
 

 

第1学年
ねらい
現代社会の課題や現状を学び、仲間とともに地域の課題を考え合い、 中野区について理解を深める。
概要
多彩なテーマによる講義をとおして、中野区の歴史や現代社会の状況 などを学ぶ。班員の交流を目的としたプログラム(「青空教室」)も実施 し、同じ地域の受講生で仲間づくりをすすめる。
高齢者を取り巻く課題をテーマとした講義(福祉、健康、環境、社会参加)
中野区への理解を深める講義(文化、歴史、まちづくり)
仲間づくりのきっかけとなる講座(オリエンテーション、青空教室 など)
第2学年
ねらい
後期ゼミナール学習をとおして、自分に合った地域課題を理解し、実践活 動に向けた基礎知識やスキルを学ぶ。
概要
前期は講義、後期はテーマ別にゼミ学習(全5回+発表)を行う。ゼミ学習 は、受講生が関心のあるテーマについて理解を深めるとともに、班員以外の 仲間づくりのきっかけとなる。
第1学年から引き続きテーマによる講義(福祉、健康、社会参加、等)
地域の実践活動につながるテーマ別ゼミ学習 (平成31年度:介護予防実践ゼミ、歴史・文化ゼミ、 多文化共生ゼミ、世代間交流ゼミ)
第3学年
ねらい
より実践的な学習やグループワークをとおして、卒業後の地域・社会活動 に必要となる知識や技術をさらに高める。
概要
学んだ成果をどのように地域に活かしていくか、グループワーク、フィール ドワークを中心とした全6回の連続講座により実践にむけた行動計画を企画 する。また、第2学年から続くゼミ学習は、区関係機関や大学との連携し、よ り実践的な内容を学習する。
区内及び近隣大学との連携を含めたテーマ別のゼミ学習
地域の課題調査し、解決するまでを行動計画にまとめ発表する連続講座 (学んだ成果を 地域に活かそう)
卒業後の活動
地域ことぶき会 への参加

街の美化運動、公園花壇管理、身障者救援、防犯パトロール、 都内や近郊への散策、 小学校における学習支援(図書貸し出し、読み聞かせ、昔遊び等)、祭りなどの地域行 事への参加等、各団体で幅広く活動している。
区内の各団体への参加(ボランティア参加等)

• 町会・自治会・消防団  • 社会福祉協議会  • シルバー人材センター
• 国際交流協会  • 民生委員・児童委員 • 統計調査具  • 友愛クラブ
その他に、国際交流、歴史・文化、世代間交流、福祉ボランティア、学校支援、 防災・安全、環境・自然、地域の見守り、健康づくり、サークル活動 な どの分野。
事業の歴史
ことぶき大学・大学院 卒業生数 7,134名
なかの生涯学習大学 卒業生数(平成31年度) 1,107名
事業全体 卒業生数 8,241名

昭和48年 ことぶき大学始まる。 (対象) 入学時、満60歳以上80歳未満。区内在住者。 (定員)150名。(会場) 中野文化センター(現なかのZERO)。 (学習期間) 5月から12月、年間12回。
昭和56年 ことぶき大学院(対象:ことぶき大学卒業生)始まる。年間18回。
昭和49年 A、Bコースの2年制に。 運営委員会を発足。 クラブ活動開始。
昭和50年 A、B、Cコースの3年制に。 年間14回に増加。
平成4年 地域ことぶき会が、各地域センターの地域活動推進員の支援で全地域 に発足(平成4年から9年)。
平成20年 団塊の世代が地域に戻ることを機に、 在校生にアンケートや説明会を行い、ことぶき大学大学院の事業を受講生と共に検討。
平成21年 カリキュラムを再構築し、なかの生涯学習大学に名称を変更。
平成22年 ことぶき大学院終了。
平成24年 文部科学省「超高齢社会における生涯学習の在り方に関す る検討会」の報告書において、学習成果を地域の活性化につなげている事例の一つと された。
平成29年 招聘事業紹介(東京大学・文部科学省委託事業「長寿社会における生涯 学習政策フォーラム2017」、東京学芸大学)。
平成30年 招聘事業紹介(東京学芸大学)。事業視察(町田市生涯学習センター、広島県三原市、台 湾・高雄医科大学)。卒論取材(津田塾大学)。
平成31年 招聘事業紹介(東京学芸大学)。事業視察(台湾・高雄医科大学)。
令和元年 全国市民大学連合会により優良市民大学第1期25団体の一つとして選 定された。招聘事業紹介(東京学芸大学)。 事業視察(長野県上田市教育委員会、杉並区教育委員会・すぎなみ協働 プラザ、月刊「社会教育」編集長、荒川区役所地域文化スポーツ部生涯学習課)。 卒論取材(早稲田大学)。
令和2年 新型コロナウイルス感染拡大防止の為に休学。3学年共同の 臨時企画プログラム「新たな“距離”と守るべき“つながり”」を開催。 「 つなげるサポーター・ チームICT」発足。 「初心者のための相談会」10回開催。 招聘事業紹介(東京都福祉保健局高齢社会対策部在宅支援課)。 事業紹介(日本サルコペニア・フレイル学会・公開講座、横浜市健康福祉局高齢健康福祉部)。 事業視察(長崎県対馬市)。取材(NHK・「シニア世代のICT」を取り上げた特別番組、 宝塚市・大阪ガス(株)エネルギー・文化研究所、 港区・チャレンジコミュニティ・クラブ)。卒論取材(東京学芸大学)。
令和3年 事業紹介(内閣府主催・文部科学省・厚生労働省後援「高齢社会フォー ラム in 東京」、江戸川区議会)。招聘事業紹介(シニア社会学会・6月予定)。

生大が評価されている事業紹介の主な例 (陳情書からの抜粋)

  1. 多くの学会・団体等 から、取材や活動の紹介依頼があります。主なものを挙げると、 (ア)学 習成果を地域の活性化につなげている事例として紹介。(文部科学省「超高 齢社会における生涯学習の在り方に関する検討会」の平成23年度の報告「長 寿社会における生涯学習の在り方について」巻末資料1/7から ) ( イ)「優良市民大学第1期25団体」の一つに選定。(全国市民大学連合 会による。令和2年度) (ウ) コロナ禍の“新しい日常”の下でシニ アの社会参加を助ける優れた活動例として紹介。(内閣府主催、文部科学省・厚生 労働省後援の「高齢社会フォーラム in 東京」令和3年1月18日開催)
中野区議会議長殿 宛 陳情書(令和3年2月3日 付け)
件名 なかの生涯学習大学の再編について
陳情理由に記述されている資料及び記述内容に関する資料
資料1:理由ア
文部科学省「超高齢社会における生涯学習の在り方に関する検討会」平成23年度報告「長寿社会における生涯学習の在り方について」巻末資料1/7
資料2:理由イ
全国市民大学連合(一般社団法人学び・まちづくり推進機構)選定 「優良市民大学第1期25 団体」について
資料3:理由ウ
内閣府主催、文部科学省・厚生労働省後援「高齢社会フォーラムin 東京」令和3 年1 月18 日開催)案内チラシ (藤原佳典氏の基調講演でなかの生涯学習大学チームICTが紹介された)