令和3年03月12日中野区議会厚生委員会(第1回定例会)の会議録

https://kugikai-nakano.jp/view.html?gijiroku_id=4016&s=&#S1から「陳情書(件名 なかの生涯学習大学の再編について)に関わる部分のみ抜粋し、それ以外の部分は削除の上、<中略>と表記しました。

 

厚生委員会会議記録

 ○開会日 令和3年3月12日

 ○場所  中野区議会第3委員会室

 ○開会  午後1時05分

 ○閉会  午後4時50分

 ○出席委員(8名)

 ひやま 隆委員長

 甲田 ゆり子副委員長

 渡辺 たけし委員

 間 ひとみ委員

 若林 しげお委員

 いながき じゅん子委員

 南 かつひこ委員

 長沢 和彦委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 地域支えあい推進部長 鳥井 文哉

 地域包括ケア推進担当部長 藤井 多希子

 地域活動推進課長 小山 真実

 区民活動推進担当課長 宇田川 直子

 介護・高齢者支援課長、高齢者支援担当課長 葉山 義彦

 健康福祉部長 岩浅 英樹

 保健所長、健康福祉部地域医療連携担当課長事務取扱 向山 晴子

 福祉推進課長 石崎 公一

 生活援護課長、生活保護担当課長 中村 誠

 保健予防課長 松原 弘宣

 新型コロナウイルスワクチン接種担当課長 瀬谷 泰祐

 生活衛生課長 只野 孝子

 

<中略>

 

○委員長署名

 

審査日程

 

○議案

<中略>

 

○陳情

〔新規付託分〕

 第2号陳情 なかの生涯学習大学の再編について

 

○所管事項の報告

<中略>

 5 令和3年度なかの生涯学習大学の開講について(区民活動推進担当)

<中略>

 

委員長

 定足数に達しましたので、本日の厚生委員会を開会いたします。

 本定例会における委員会審査の割り振り及び進め方について御協議したいので、委員会を休憩します。

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

 本定例会における委員会の審査日程についてお諮りいたします。

 

 お手元に配付の審査日程案(資料1)に沿い、1日目は、議案の審査と陳情の審査を行った後、所管事項の報告の3番まで、2日目は、残りの所管事項の報告以下を行い、3日目は、審査の状況を見ながら改めてお諮りしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 次に、審査の進め方についてです。

 第31号議案の審査については、本議案は総務委員会への意見の有無を申し送る都合上、初めに議題に供したいと思いますが、よろしいでしょうか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 

<中略>

 

 次に、第2号陳情、なかの生涯学習大学の再編について議題に供します。

 審査日程の協議の際に御確認いただきましたとおり、関連する所管事項の報告がございますので、本陳情の審査を一旦保留といたします。

 なお、本陳情については631筆の署名が寄せられていることを申し添えます。

 本陳情に関連する所管事項の報告を受けたいと思います。

 

 所管事項の報告5番、令和3年度なかの生涯学習大学の開講についての報告を求めます。

 

宇田川区民活動推進担当課長

 では、お手元の資料(資料9)に沿いまして、令和3年度なかの生涯学習大学の開講について御報告をいたします。

 なかの生涯学習大学は、3年間の進級制の講座でございます。令和3年度なかの生涯学習大学につきましては、下記のとおり実施することとなりましたので、御報告をさせていただきます。

 目的でございます。資料に記したとおり、3点ございます。これは従来と変更はございません。

一つ目として、自己啓発を通して、生きがいを持ち、地域の中で新しいライフスタイルを創造するということでございます。二つ目として、自らの豊かな経験を生かして、共に学び合いながら、地域のために活動する意欲を培うというものでございます。そして3番目としまして、地域で活躍できるよう、必要な知識・技術を高め、地域社会への主体的な参加の促進を図るというものでございます。

 2番目としまして、開催の日時でございます。こちらはまだ予定ではございますけれども、5月13日から12月1日、この間に、1学年から3学年まで、全22回を開講する予定でございます。会場につきましては、主になかのZEROの西館の小ホール及び各学習室を予定しております。

 次に、対象者でございます。原則として55歳以上の区民の方で、会場に一人で無理なく通うことができる方ということでございます。令和2年度まで82歳を上限として設けておりましたけれども、年齢の制限につきましては、今回廃止をすることといたしております。それから、令和2年度につきましては、新型コロナウイルス感染拡大防止の対応として休講いたしましたことから、令和3年度は令和2年度の1学年から3学年の方を対象として実施をいたします。ただし、令和3年度の1学年につきましては、定員に満たないという状況もございますし、受入れの環境も整うめどが立ちましたので、現在追加募集を始めているところでございます。

 続きまして、5番目、講義形式でございます。こちらも従来どおりを原則といたしますけれども、受講生、講師ともに会場に来場して受講いただくという形を基本といたします。ただし、新型コロナウイルスの感染拡大防止の対応といたしまして、講義の進行や内容に支障がない範囲で、受講生の方それから講師の方の意向を踏まえながら、会場での受講とオンラインを併用するという形を取る予定でございます。こちらに記しましたとおり、受講生のオンラインによる受講と、講師の方がオンラインで登壇する、こちらを採用していくということでございます。

 6番目としまして、講義内容等でございます。まず、従来との変更点でございますけれども、(1)に記しましたとおり、新型コロナウイルスの感染拡大防止の対応として、不特定多数の一般の区民の方が来場する公開講座につきましては実施はしないということでございます。

 それから2番目として、各学年別の内容は従来と大きく変更はございません。1学年、2学年、3学年の中身につきましてはお読み取りいただけたらと思います。

 

 それから3番目が、これも新型コロナウイルスの感染対策としての変更点でございますが、従来、講師の方が所属する大学との連携で実施する学生さんとの合同学習というプログラムがございましたが、こちらにつきましては、各大学の新型コロナウイルス感染拡大防止の方針に沿った実施方法を今後検討していくということでございます。最後に、受講料でございます。年間5,000円でございます。私からの御報告は以上でございます。

 

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。(「休憩してもらえませんか」と呼ぶ者あり)

 休憩します。

(午後2時41分)

 

委員長

 委員会を再開します。

(午後2時42分)

 

長沢委員

 令和3年度なかの生涯学習大学の開講についてということで御説明、御報告をいただきました。令和3年度についてのなかの生涯学習大学に係ることは、つまり、御担当として行っていくことはこれに限るということでいいですか。

 

宇田川区民活動推進担当課長

 令和3年度につきまして、なかの生涯学習大学の運営ですとかプログラムの検討ですとか、そういったことにつきましては私どものほうで所管をしていくということでございます。

 

長沢委員

 陳情のところでまたやり取りしたいと思いますが、私、何を意図して言っているかというと、来年度はこういう形で、とりわけ1年生の募集が今年度少なかったこともあって、しかも、実際の実施は基本的に公開講座はしないでオンラインなりにしたり、あるいは講師の所属大学との連携で云々と、新たなものも加わっていると見ていいのかな。

 3年度の事業として、生涯学習大学の事業としてはこういうことをやって、開講はしていきますよという話なんだけど、予算の分科会のときにもあったけれども、今後、新たに募集は4年度からはしませんよということも片方で言っている。つまり、今後の在り方としてという検討は、来年度、3年度のところでは何か検討していくということなんですか。それとも、それは令和4年度のところでの話なんですか。そこを伺います。

 

宇田川区民活動推進担当課長

 なかの生涯学習大学につきましては、3年間の進級制の講座となっておりますので、今回1年生として御応募いただいた方も含めて、3年間の学びについては地域支えあい推進部のほうが所管して運営は行っていくということでございます。

 そして、新しい今後のなかの生涯学習大学の再編ということにつきましては、既に様々検討は始めているところですが、来年度、検討も併せて行っていくということで考えております。

 

長沢委員

 もう最後にします。来年度も検討していく。そこは、どこが中心になってやっていくんですか。

 

宇田川区民活動推進担当課長

  なかの生涯学習大学の再編のところでお示ししましたように、学びを中心とする事業と地域での活躍を応援する事業というふうに再編をしていくということを想定しながら検討してまいりますので、区民部と地域支えあい推進部で検討をしていくことになります。

 

委員長

 他に質疑はありますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了いたします。

 

 それでは、先ほど一旦保留といたしました第2号陳情、なかの生涯学習大学の再編についてを改めて議題に供します。

 陳情者から補足説明及び補足資料の配付の希望がありますが、休憩してこれを受けることに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、委員会を暫時休憩いたします。

(午後2時46分)

 

委員長

 それでは、委員会を再開いたします。

(午後3時14分)

 

 これより本件に対する質疑を行います。質疑はありますか。

 

若林委員

 まず初めに、そもそもこれが構造改革にのったということはおかしなことだと言っておきます。

 あともう一つ、所管が二つにまたがっている。そんなのは全く理由にも何にもならないし、生涯学習大学において、区民部とまたがっていたとしても、しっかりと進めていかなきゃいけない。ならば区民部でこの陳情を取り上げるとかぐらいの話になっちゃうので、それはこっちの区の都合の話なので、それは駄目です。

 

 今年度、新1年生を募集していただくということは我々が復活要求させていただいて、令和3年度の新入生という形で要望はさせていただいたんですが、言っている意味は、継続してこれからも続けていくということなんですけれども、前回の予算の際に、令和4年度は募集しないというお話を伺ったんですが、それは変わりないですか。

 

宇田川区民活動推進担当課長

 前回御答弁させていただきましたのは、現時点でということと、もう一つは、現在とまるで同じ形でのなかの生涯学習大学について、新たに令和4年に新しい1年生を募集することについては現時点では考えていないということで御答弁をさせていただいたところです。

 

若林委員

 そのあやふやな答弁の仕方がいろんな混乱を招く。今のなかの生涯学習大学の形の4年度は募集しない、けれども、新しいスタイルにおいてのなかの生涯学習大学の4年度は募集するの。

 

宇田川区民活動推進担当課長

 4年度につきましては、現時点で、令和3年度が募集をさせていただいて、令和5年度に再編ということになりますと、令和4年度については、その時点で学びたい、いろいろな形で入学したいという方たちの機会を失ってしまうことになりますので、そこについては、継続性、それから今の生涯学習大学との連続性といったことを検討しながら、今後検討はさせていただきたいと思っております。

 

若林委員

 そこら辺、いろんな言葉が先に走っちゃって、もともとなかの生涯学習大学をなくすからスタートしているんだからね、これ。生涯学習大学をなくすと区は思っていなくて、違うスタイルにしていても、なかの生涯大学を結局なくして新しいのにするというものが先走っちゃっているからこういう事態になっている。あと、新入生募集に関しても同じような形。結局、中身、今度どういうスタイルにするかというのはまだ決まっていないんでしょう。変更する、要は見直すというだけで、中身に関しては決まっていない。

 

宇田川区民活動推進担当課長

 今回、令和3年度の予算に伴う主な取組の中で提示させていただきましたのは、今後検討を進めるということを含めて、急に令和5年度に結論を出すというものではないという考えがございましたので、検討の期間を持つということをもって令和5年度を目指して再編をするという検討を始めますということで、主な取組として挙げさせていただいたものでございます。

 

若林委員

 検討するということで、まだ中身は決まっていないんですよね、結局。だから、見直すという言葉が先走っちゃって、じゃ、見直すんだったら中身は何なの、なぜ分けるのとか、そうなっちゃうんですよね。まして、通われている方々にとっては同じことです。

 これから仕組みをつくっていくということ、それはいいですよね。その仕組みの中で、例えば区が提示している生涯学習と地域活動、この二つのカリキュラム。そのカリキュラム、どちらか選べますよ、両方選べますよ、変更もできますよとか、生涯学習大学の生涯事業を中心として地域活動のオプションをつけるとか、そういったものの計画、スタイルというのはまだまだ幾らでもできるということでいいですか。

 

宇田川区民活動推進担当課長

 委員おっしゃるように、今回大きく二つに分けるということでお考えは示しましたけれども、この二つがそんなに簡単にすっぱり分かれるというものではないという認識は持ってございます。それは前にちょっと御答弁させていただいたところですが、そこをどういうふうに重ね合わせるのか、どう整理するのかというのがこれからの検討のポイントになるかなというふうには考えております。

 

若林委員

 そうしながら、そうやって、令和2年度がなかなか事業が行われなくてたまたま令和3年度がこういう形になった。この1年間でしっかりとそういったものをくみ上げて、引き続き令和4年も新入生を募集し、カリキュラムをうまく合わせてその姿で令和5年に継続して続けていく、そういうことはできると思いますか。

 

宇田川区民活動推進担当課長

 そこの接続については、先ほどの御答弁と重なりますけれども、二つをどういうふうに、重ね合っている部分をどう調整しながら重ね合わせていくのか、連続させていくのかというところの検討がどれだけ進むかによるかと思っています。

 

若林委員

 どちらにせよ、やめて新しいものをぼんとやるのは簡単なんです。じゃなくて、ちゃんと継続しながら、令和4年度に新しい方々がやりたいと思う機会を奪うようなことのないように、継続して続けていってもらいたいんです。その際に、区だけの、地域活動に貢献できる人間を育てます、その目標はいいんですけど、そればかり進んじゃうと、あくまでも区民の方々が受けられる、受けやすいもので、区の都合でこれがあるわけじゃないですから。あまりそこら辺を強く言っちゃうと、さっきの表のような、欠落部分と思われちゃうんです。この欠落部分に関して、どう思われていますか。

 

宇田川区民活動推進担当課長

 私どもとしましては、現在のこの欠落部分というのが実は充実すべきところの要になる部分と考えています。生涯学習の一連の流れの中で、ここの跳ぶ気になるというか、そういう部分を充実するということも必要でしょうし、それから、地域の活動支援とか地域デビューの応援についても、ここの跳ぶ気になるという助走の部分をなしにして、何かこれまで以上に充実した事業になるというのは考えているところではございませんので、ここの部分をどういうふうに充実させるかがポイントになるかと考えているところです。

 

若林委員

 区の、宇田川課長の説明とかを聞いているときに、この欠落部分というものが、多分うまく話されていないんじゃないかなと。もちろん、もともとは地域活動に貢献できる方々を育てる、そういう方々が目指すような仕組みづくりをするのがこれで、ここが欠落したら話にならないはずです。

 区の説明は皆さんにこういうふうに取られちゃっているということはしっかりと自覚していただいて説明の仕方というのをしないと、こういうふうに実際取られちゃっているんですから。区は思っていないとしても。だから、そこら辺はしっかりと説明していただきたいということと、先ほど話したように、生涯学習に関しては区民部、こちらのほうはうち、そういう分けは絶対にしちゃいけなくて、両方兼ね備えたものじゃないと、生涯学習大学の意味がなくなっちゃうと思うんです。

 ただ、片や、生涯学習だけやりたい方というのも実際いらっしゃるみたいなお話は聞いていますので、だから、そこら辺、選択制を設けられるような話を、今度は皆様の、通われている方、卒業されている方々のお話も取り入れながらこれから仕組みづくりをしていく、それはできますか。

 

宇田川区民活動推進担当課長

 検討の期間として、令和5年というのを目標としていますので、一定の期間があるというふうには考えています。現在学んでいる方も、それからOBの方もたくさんいらっしゃいますし、それから、生涯学習大学の卒業生の皆さんとか在校生の皆さんと一緒に地域で活動したいと考えている地域の皆さんもいらっしゃいますので、そういった方たちの御意見を伺う、もしくは御一緒に検討するような機会を持ちながら検討は進めていく必要があるというふうに認識しています。

 

若林委員

 こたびの陳情では、内容をしっかり示してくれという話なんですが、実際、内容はないんだと。だから、ならばこれから、時間をかけてという言い方が正しいか分からないですけど、しっかりと意見を聴いて、なかの生涯学習大学のあるべき姿というものもしっかりと考えて、意見をしっかりと取り入れながら、カリキュラムを継続して、募集を切ることはない、それはお願いしたいと思いますが、いかがですか。

 

宇田川区民活動推進担当課長

 今後の検討のスピード感とか段取りということになるかと思いますが、令和4年度に学ぶ機会を設けられないという事態は好ましいことではないと考えておりますので、そこがうまく連結したり連動したりという形を求めながら検討のほうは進めたいと考えております。

 

間委員

 伺います。そもそも、生大生、卒業生の方も含め皆様に、生大というものを通して、どういうことがきっかけで地域につながっていったのかというところはしっかりとアンケートなり何かでヒアリングというか、していらっしゃいますでしょうか。

 

宇田川区民活動推進担当課長

 卒業生の方へのアンケートは実施をしております。ただ、先ほども陳情者の方からお話ありましたけれども、地域でずっと活動してきた方も在校生にはいらっしゃいます。それから、初めて、お仕事をリタイアされて中野の町で仲間をつくる場になるような形で在校している方もいらっしゃいます。その辺の方たちのプロフィールといいますか、そういうところまで含めて分析をしたりということは現在できていない状況です。ヒアリング等も行っていません。アンケートの調査ということで把握をしているというような状況です。

 

間委員

 そこのところ、区として、いろんな形の活動ではありますが、地域で活動していただきたいという目的が三つ目に入っているわけですよね、三つの目的の中の三つ目。それであればやっぱり、もともとはそんなつもりはなかったけれども、地域でもともと活動している人に会ったから、そこでお友達、仲間になって私も地域で活動するようになったんだよとか、そういったエピソードといいますか、そういったものもしっかりと区が受け取っていくことで、区が目的としていることを達成するためにどういうカリキュラムに変えていかなきゃならないのかなとかということを検討していくべきだと私は思うんですね。

 現状として、区が再編することによって果たしていきたいものというのはおありだと思いますので、そこの部分も含めて、しっかりと声を集めて分析もして、そして皆さんと議論を重ねた上で、どういう形が本当に望ましいのかというところは話し合っていかなければならないんじゃないのかなと思っています。在学生や卒業生の声なくして、やっぱり区が求める形というのにはなり得ないんじゃないのかなと思います。ですので、そこが必要だと思うんですけれども、いかがお考えでしょうか。

 

宇田川区民活動推進担当課長

 生涯学習大学につきましては、ことぶき大学から変わって10年たっていますけれども、そういう意味では、その間に区を挙げて組織的な検証というのを実は行ってきておりませんし、多分議会にも御報告したというようなこともないまま10年間来ております。なので、今回は、新しくこの再編というのを御提案させていただきながら、その検討の中では、区民、OBの方たちがどのような活動をしているのかとか、つながってきたというようなことについては、もう少しつぶさに後追いもしながら検証する必要があるというふうに認識しているところです。

 

間委員

 その部分も含めまして、陳情者の方からもワークショップなどという御提案がありましたが、私も前回質問の中でそのように聞かせていただいて、検討していただけるということだったと思うんですけれども、可能な限り、ここで言えること、言えないことはあるとは思うんですけれども、どのような形で意見を聴いていこうとお考えなのか、お聞かせください。

 

宇田川区民活動推進担当課長

 本当に今後の検討になるかと思っています。実際には、卒業生の方たちの数も大変多うございますので、それから、先ほど申し上げましたけれども、在校生の方、OBの方だけでなくて、地域で生涯学習大学のOBの方たち、在校生の方と一緒に活動したいという方たちもいらっしゃいますので、できるだけたくさんの方の御意見なりお考えを伺うということと、うまく検討をするということをどう組み合わせるかというのはかなり難しいなと思っておりますので、今後、丁寧に検討したいと思っております。

 

間委員

 

 すみません、同じ質問なっちゃうんですけど、ワークショップも御検討はしていただけるということでよろしいでしょうか。

 

宇田川区民活動推進担当課長

 ワークショップも一つの検討の手法であるとは考えております。

 

間委員

 ありがとうございます。説明会なんですけれども、ある程度の流れを明確に示した上で、早期に示した上で説明会というのも行っていかなければならないかなと思うんですけれども、その辺はいかがお考えでしょうか。

 

宇田川区民活動推進担当課長

 今回、2月20日と27日に説明会を緊急事態宣言下で開催しましたのは、12月20日号の区報を御覧になって、もう生涯学習大学がなくなってしまうのではないかとか、在校している方たちが来年どうなるのかとか、本当にたくさん御意見をいただき、御心配をおかけしたということがございましたので、今の段階の検討の状況をまずはお伝えしようということで開催いたしました。

 

 緊急事態宣言後にまた改めて御説明をする機会は設けたいと思っていますけれども、今日陳情者の方からも、今の状況のままのことについては御説明をまた聞いてもという御意見もありましたので、どの段階で設けていくかということを改めて急ぎ検討はしたいと思っております。

 

南委員

 陳情の内容につきましては、今、若林議員、間議員からありましたけれども、私がお聞きしたいのは、ちょっと疑問に思っているところを課長にお伺いしたいんです。生涯学習大学の再編に向けて、令和5年度から新たな形で事業を開始されるということなんですけれども、本来であれば、この今の時点で事業内容が明確になっていて、ですから、その以前、数年前から生涯大学の皆さんと意見交換をしながら内容を固めていって、今の時点で事業内容が明確になっている。その上で、令和5年度から新たに始めるので、令和5年までは移行期間ですよというのであれば分かるんですけれども、前回の予算委員会分科会のところで聞きましたけど、内容がまだ全く固まっていないということをおっしゃっている。

 地域づくりについては新たにやっていかなきゃならない、だから予算がこっちに来ている、支えあいのほうに来ている。でも、もともとは、令和元年以前は区民部についていたわけですよね。学びの場については内容はどうなんですかと聞いたら、予算分科会のときには、それは区民部のほうで考えることなので明確なお答えはできませんというふうにおっしゃっていたんですけれども、それはやはり違うんじゃないか。今の段階で本来なら明確に答えて、答えられなかったら事業として成り立たないんじゃないですか。その辺はどうお考えなんでしょうか。

 

宇田川区民活動推進担当課長

 

 生涯学習大学につきましては、委員がおっしゃるように、昨年度まで区民部の所管ということで、本当に生涯学習という位置付けで実施をしてきておりました。地域包括ケアシステムの推進プランをつくった頃から、課題については様々議論をしなくてはいけないというような状況があったというふうに認識しています。

 今回、支えあい推進部のほうに所管を移したのは、やはり地域の皆さんとなるべく近い距離で事業の展開ができることがメリットということで、そしてもう一つが、支えあい推進部で課題となっている、地域での公益的な活動を担ってくださる方たちをどういうふうに応援するかということと、合わさった形で今後の検討を進めるために今年度、令和2年度から私どもの所管に来たというふうな認識を持っております。

 この検討を進める中身について、まだ不十分な点はあったかとは思いますけれども、皆さんに公表して一緒に検討していくことが必要ということで、それは生大生の皆さんだけでなく、広く地域の皆さんとも検討していくことが必要だろうということで、目標として令和5年というのを定めて、今回、主な取組の中でお示ししたということでございます。

 

南委員

 だから、現段階で内容が示せないんだったら、これは事業として成り立たないんじゃないですかと聞いているんですよ。令和5年からやるということが、今明確に、生涯学習大学はこのように変えていきますよ、学習内容もこういうふうにしますよ、地域づくりのほうもこういうふうにしますよ、だから令和5年から再編しますよというんだったら分かるけど、これから検討していくって、それは生大生の皆さん、不安になるのは当たり前ですよ。どういうものが出来上がるのか分からないんですもの。それはもう無理ですよ。

 どう思われますか。私の考え、間違っていますかね。その辺、どうお考えですか。

 

宇田川区民活動推進担当課長

 

 生涯学習大学に通われている方やOBの方にとっては、今回の12月20日の区報も多分ショッキングでいらしたというふうな認識は持っております。ただ、私どもとしては、基本構想、基本計画を検討する中で、大きな方向としてはお示しした二つの方向でさらなる充実を図るというところまでを枠組みとして、今後については関係の方たちと御一緒に検討を進めていくということで今回お示ししたということで、御理解をいただけたらと思います。

 

南委員

 それが理解できないから質疑しているんですよ。先ほど来、生涯学習大学の皆さんから休憩中にお話を伺った中で、お一人の方が、地域活動コーディネーター養成講座で勉強していらっしゃったというお話がありました。私も、この地域活動コーディネーターについてはかつて一般質問とかでも取り上げさせていただきましたけれども、要は、区民活動センターの事務局員であるとか事務長であるとか、そういった方々をその中から選出するのが一つの目的であるわけですけれども、応募される方の名簿がどんどんたまっていっているわけですね。

 

 それについて、地域活動については全く関わっていないような取組だったから、それはおかしいんじゃないかというふうに質問したことがあるんです。今後そういうふうにやっていきますというふうに答弁ではあったんですけれども、その後、こういった取組をやっていますとか、具体的な内容というのは何一つ報告がなかったと思うんですけど、その辺はどうなんですか。

 

宇田川区民活動推進担当課長

 様々な御意見をいただきまして、私どもといたしましても、終了された方につきましては、ボランティアリストということでリストを作りまして、各区民活動センターのほうに情報提供させていただいております。そのリストの中には、御自分がどこの地域で活動をしたいかですとか、どんな分野に関心があるですとか、そのようなことを御本人様の了解を得まして提供させていただいているところでございます。

 

 以前から活動されていらっしゃる方は、区民活動センターを拠点に活動をされていたり、あるいは、新たに御自分の活動を進めるに当たって、地域で仲間づくりというふうなことも進めていらっしゃるような方もいらっしゃるということで、終了した方をそのままにせずに、私どものほうでは区民活動センター、地域での活動の拠点というところで情報提供させていただいているところでございます。

 

南委員

 ごく一部なんですよ、まだまだ。であれば、地域活動づくりを本当に推進していこうというのだったら、今も地域活動コーディネーターの方々が各エリア、各地域でこれだけの成果が上がっていますよというのがどんどん上がってこなきゃならないんですよ。

 地域づくりといったって、そういうところのコーディネーターの方々の活用すら全然まだまだ不十分なのに、どうして生大の方々を地域づくりのほうに持っていかなきゃならないのかなというのが、それがよく分からないんですね。それはどのようにお考えですか。

 

宇田川区民活動推進担当課長

 

 生涯学習大学につきましては、先ほど、令和3年度の開講についてのところで目的も申し上げましたけれども、目的の中に、「地域で活躍できるよう、必要な知識・技術を高め、地域社会への主体的参加の促進を図る。」という目的が掲げられております。

 そこのところにつきまして、現在も生涯学習大学の中で取り組んできているところではございますけれども、そこをもう少し丁寧に地域につなげることをしていくということで、今回、地域での活躍を応援する事業ということで、独立する、二つに分けるときの片方の事業として考えているところでございます。

 

南委員

 私の思いからすれば、内容自体が全く現時点で何もできていない中で再編をする、なぜそういうふうにしちゃうのかなというのが、だから、こういうふうに皆さんが心配されて陳情が上がってくるんだと思うんですよ。今の区長が地域支えあい推進部にいた頃からこの問題は聞いていましたよ。聞いていましたけど、それは駄目だ、見直せというふうに私どもは言ってきていました。だから、今の区長は、区長になられてから、子育て先進区で子どものことは一生懸命やるけど、高齢者の方に対しては本当に冷たいんだなというのがよく分かりました。これだけは申し添えて、質疑を終わらせていただきます。

 

長沢委員

 ちょっと細かいディテールのところからなんですけど、そもそも、令和5年度に再編というのは、令和5年度から新しい取組事業を行うという意味ですか。

 

宇田川区民活動推進担当課長

 おっしゃるとおりでございます。

 

長沢委員

 来年度に新1年生、今年度募集した方なんだけど、先ほどの説明にもあったように追加募集をしてとなるね。そうすると、3年度、4年度、5年度には、その方々が現行の生涯学習大学の3年生になったときはもう新しい事業になる。

 そうすると、さっきの説明で、第3学年は「講義やゼミを通じて、卒業後、地域の活動に向け、より実践的に学びを深める。」と書いてあるんだけど、こういったことはやらない、新しい事業のほうに移っちゃうということになっちゃうのか。

 

宇田川区民活動推進担当課長

 現在、3年間ということで考えておりますので、令和5年度につきましては、選んでいただくとかということが出てくるかもしれませんけれども、新しいものと現在の生涯学習大学とが並行して事業実施されるということを想定しております。

 

長沢委員

 皆さんと共通したあれなんだけど、やっぱりロジックの立て方がよく分からない。つまり、仕組みをつくっていくことも検討している、要するに、内容が内部では固まっているんだけどまだ出せるような話じゃないのか、そうじゃなくて、それさえも検討中なのか。

 

 結局、それが一体何を目指しているんですか、どういう形になるんですか、どういう事業を行っていくんですか、何を期待しているんですかというようなことも含めて、何を期待しているかというのは、地域での活動のデビューみたいなところをもっとというようなことを言っているんだけど、でも、そのために、じゃ、一体何をするんですかというのが分からないからこういう陳情が出て、陳情者の皆さんが心配されているんですね。

 

 片方で、それを示さないとねというのが皆さんが言っているところなんだけど、もう一つ別な見方をすると、現行の生大が、何か課題あるんですか、問題があるんですかと。その場合だって、再編という言い方はともかくだけど、見直しをしていこうかというのはあると思うんだよね、事業によっては。でも、それはこの間の予算の分科会のところでも、いや、評価しているんだというお話だと、何ゆえ見直し、要するに再編をしていくんですか、やっぱりそっちになっちゃうわけですね。だから、そのきっかけの、令和2年度、今年度に組織も変えてということで、先ほどの皆さんのお話しだと、もっと前からしていたのかもしれないんだけど、でも、まだ先のことは検討中なんだとなると、一体区は何を考えているんだろうかなと思ってしまうんです。

 

 陳情者の方から、事前に私たちに資料を持って、これは説明会で御説明された中身なので、そういう形で説明されていたのかどうか、これは説明会の資料だから出されたのか、いわゆる生涯学習大学を担っていたものは、生涯学習を支援する機能と、地域の様々な活動デビューや活動継続を応援する機能があります、こういう説明をされてきたんですか。

 

宇田川区民活動推進担当課長

 

 先ほど、令和3年度の生涯学習大学の開講についてのところで御案内もしました目的というところを整理して、そのような形で御説明をさせていただいています。

 

長沢委員

 

 目的は、自己啓発を通して、生きがいを持ち、地域の中で新しいライフスタイルを創造する、二つ目に、自らの豊かな経験を生かして、共に学び合いながら、地域のために活動する意欲を培う、三つ目に、地域で活躍できるよう、必要な知識・技術を高め、地域社会への主体的参加の促進を図る。この三つ目を地域活動のデビューに向けてと、そういう話をされているんですか。

 

宇田川区民活動推進担当課長

 

 目的の中で申し上げますと、三つ掲げているうちの主に2番目と3番目というふうに理解をしているところです。

 

長沢委員

 

 先ほども陳情者の方が休憩中におっしゃられたけど、初めはお友達から誘われて何となく行ってみようかなだったけど、行っていて、そういう中で非常に、自分の成長とともに、地域の中でいろいろな活動とかに触れる中でというようなお話もあったわけだ。あるいは、仲間づくりというところにおいても、もっと言えば、それが生きがいづくりにもつながっているわけじゃないですか。

 

 言ってみれば、そこまでなわけだ、さっきのでいうと。そういう気持ちになるかという話で、それ以降の、要するに助走しますか、踏み切りしますかというのはその後の話で、もちろん卒業された後とか、あるいは、現在の生大の現役のままで、先ほど陳情者の方もおっしゃられていましたよ、片方でコーディネーター養成のに行かれているというじゃないですか。生大にも通いながら片方で養成の講座のほうもやられているという方もいらっしゃるわけだから。そこを卒業したらとか、あるいは3年生とかの中で、区が期待をしたいというのは分からないでもないんだけど、それはもともとの生大の目的とは違うんじゃないんですかということが陳情者の方の言われているところなんだよね。

 

 その認識のままで、要するに認識が違う中で幾ら説明をやったって、それはずれていきますよ。ましてや、先ほど来言っているような、繰り返しになるけど、その先のことをどうしていくんですかという話で。例えば、取組のことは具体的にはこれから検討と言うんだけど、なぜ再編なのかというその理由は、地域での活動と言うんだけど、なぜそれをやらなくちゃいけないのか。しかも、生涯学習大学を再編することをやらなくちゃいけないか。それはお話しできるでしょう。そうじゃなきゃ、こんな提案なんかできないわけだから。そこは教えてください。

 

宇田川区民活動推進担当課長

 

 今、生涯学習大学につきましては、プログラムの中で、1年生、2年生、3年生と学習する中で、特に3年生の段階では、今までの学びを生かして地域に出ていって、地域の団体から聞き取りをしたりして学ぶというようなカリキュラムまで一つのプログラム、カリキュラムというふうにしております。

 

 ですけれども、実際には、学びというところで、何もそこまで地域に入らなくてもいいという御希望の方もいらっしゃいますし、また、生涯学習大学の方たちと一緒に学びの対応をされている地域の方たちの中では、一緒にやっていけるかどうかというところがなかなか見えにくくて、そこについての講座の組み方等については課題はあるというふうな認識がずっとこの間もされてきたんだと考えています。そこが、この目的の中の(2)とか(3)を目指すためにそういったプログラムを組んできたというのが、ことぶき大学から生涯学習大学に変わった大きな目玉だというふうに認識しています。

 

 ただ、そこの地域へというところを生涯学習大学の中でどこまでどのようにやっていくのかというところで、本当に地域につながって地域の皆さんと一緒に活動するという部分は、生涯学習大学から少し切り離すということをしてもいいのではないかというのが一つの提案の考えです。実際には、現在、基本構想それから基本計画を見直す中では、地域での人と人とのつながりのことですとか、それから、地域包括ケアシステム推進プランをどう進めていくかというところでは、地域の皆さんがどれだけつながって、生きがいを持ちながら、どう地域の中で活躍されるかというのが大きな課題というふうになっていますので、その地域というところにどれだけ生涯学習大学の皆さんがつながっていただけるかというところを丁寧に検討して、再編をするということが必要という認識で、今回、検討ということを挙げさせていただいたところです。

 

長沢委員

 

 誤解を恐れずに言えば、それは毎年100人ぐらいの方が卒業していって、地域の中でということで、なかなか地域の中で頑張られている方、頑張ろうとしている方、そうでない方とか、それはいろいろいらっしゃると思いますよ。でも、総じて、そういう形でやられて、歴史もあって、毎年毎年こういう形で皆さんがそこでいろいろ研さんされたりして、自分自身の啓発、努力、いろいろ取組をやられて、先ほどの繰り返しだけど、仲間もつくっていかれて、そうやって成長して、地域の中でも頑張られているということ、現役生としてもやっているという方もいっぱいいらっしゃるわけじゃないですか。

 

 再編をというのは、どうしてもやはり区の理屈なのかなと思っちゃうんですね。片方で、区民部のほうに、先ほども御説明があったけど、これから二つにしちゃうわけだ。専ら学習のほうは区民部で、今度は地域の活動については地域支えあい推進部へということなんだけど、それがいいのかねと。だって、やはりそういう学び合いの中でしてきたというよさもあったと思うんですよ。もちろん、課題がなかったとは思わないけど、そういう中で、再編じゃなくてそのこと自身で何かやっていくというのはあるんじゃないかなと思うし、もともと先行きのあれが全然分からないからこの後何て聞いていいか分からないんだけど、それはやっぱり一回ちょっと立ち止まって見直したほうがいいんじゃないのと思うんですね。

 

 もっと言えば、さっきから一番僕が不思議なのは、地域での云々ということなんだけど、一人ひとりが元気でいるということが一番大事なことでもあって、そういう意味では自立していることだと思いますよ。人との関わりとかは本当に大事だと思うし。片方で、もっとこれから高齢者も増えて、病気や介護も受けないでというのはなかなか難しい、それを受けながらということだから。そういうところにおいても、見守り、支えあいで今町会とかがいろいろやられているけれども、でも、そういうものを担っていく方々というところも、もしそうであったらそれはそれとして考えるというのだって、やり方としてはあると思うんですよね。

 

 さっき、なかなか実績、成果が分からないとおっしゃったけど、そういう養成講座とかコーディネートのもやられているわけだけれども、そういうのだってあるわけだし、もっと言えば、いろんな形で、それこそいろんなサロンだってサークルとか何とかであったって、人をつくっていく、醸成していくというのは、そういうのだってあると思うんですよね。何かしゃくし定規にこの事業じゃなければ駄目だというような話ではないと思うんだけど、そういうのはもっと緩やかにというか、もっと懐深く考えてやったほうがいいんじゃないかと思っているんだけど、ちょっと抽象的な言い方で申し訳ないけど、どうですか。

 

宇田川区民活動推進担当課長

 

 先ほど、若林議員の御質問でもお答えしましたけれども、何か今、二つの部で、学びと地域活動の応援の事業というふうに御説明することによって、すごくぱっきりと分かれてばらばらになってしまう印象を、もしかするとそういった説明になってしまっていたのかなという気もしますけれども、学びについても、お一人で学びたいという方もいらっしゃるかもしれませんけれども、やっぱり仲間で学ぶとか地域で学ぶということは、今、文部科学省等での生涯学習の考え方の中では示されておりますし、それから、地域での活動を応援するということにつきましても、仲間づくりにつきましては欠かせない内容だということで、先ほど、欠落という、陳情者の方の資料にありましたここの部分をどれだけ充実させるかということが今回のポイントだというふうに認識をしているところです。

 

 こちらの資料にある一般教養的なものというのは、実は、ことぶき大学の時期に、これではこれからの生涯学習ではないだろうということで広げた部分というのがまさに地域の部分でございますので、二つに分けるといって、ぱっきり別々になってしまうというような印象をもし受けるような説明だったとすると、そこは両方が重なっていく部分で重要な部分だというところで、改めて御説明はさせていただきたいと思っております。

 

長沢委員

 

 すみません、長くなって。これで最後にします。分かりました。いろんな意味で、行政のほうも固まっていないなというふうに、お話を聞く限りは思うんですね。そうであれば、区長が記者会見でこういうふうに言っちゃっているんだけど、令和4年から募集しないという、やっぱりそれは再検討をしていただきたいと思っていますよ。

 

 そうでなければ、こうやってお尻は決まっちゃっているみたいな話だと、これから区として素晴らしい何かをやろうと思っていたとしてもうまくいかないし、ましてや、この後のという説明自身もきちんとされていないじゃないかというのが陳情者の思いでもあるから、そこは本当に丁寧にやるべきだし、そういう意味では、令和4年度の募集はしないというのはやっぱり見直しをしていただきたいなと思います。これは要望しておきます。

 

委員長

 

 委員会を休憩します。

(午後4時02分)

 

委員長

 委員会を再開します。

(午後4時14分)

 

渡辺委員

 

 他の委員の皆様方と若干かぶるところもあるかもしれませんけれども、シンプルにポイントだけ確認していきたいんですが、令和5年の入学のときから再編に向けて新たな形でというお話をされている。じゃ、その形を示す時期というのは、当然その前に固めなきゃいけないわけですし、説明もしなきゃいけないわけですよね。それの締切りですよね、要は。いつまでに新しい形というのを示さなきゃいけないのか。令和5年度の入学を迎えるに当たって、いつまでに示さなきゃいけないと考えていますか。

 

宇田川区民活動推進担当課長

 

 令和5年度の再編と申し上げましたけれども、令和4年度どうするかということもございますので、そういう意味では、来年、令和3年の予算の時期に一定の考えがお示しできないと難しいのかなというふうには思っております。

 

渡辺委員

 

 具体的に、令和4年の4月に、その前に募集をかけるわけですから、令和3年のいつ、もう少し細かく、何月ぐらいまで。

 

宇田川区民活動推進担当課長

 

 募集をかけること自体が予算と関わってくるところがございますので、令和4年度の予算編成の中で明らかにしていくことが必要というふうに考えているところでございます。

 

渡辺委員

 

 令和4年度の、じゃ、来年第1回定例会で示すということですか。

 

宇田川区民活動推進担当課長

 

 予算でいくと、主な取組ということになるのかとは思いますけれども、今回こうやって令和5年度に向けて、生涯学習大学の生徒さんも含めて、地域の方たちにも意見を伺いながら検討していくということでございますので、その間に議会にも御報告をしながら予算編成に向けて検討していくということになるかと思っております。

 

渡辺委員

 

 じゃ、第4回定例会ですか。いつかだけ言ってください。いつぐらいをめどに、はっきり決めたというか、大体いつぐらいまでにやらないと間に合わないかという質問をしているわけなんです。

 

宇田川区民活動推進担当課長

 

 予算編成と併せて、予算に反映するような形での事業の組み立てというふうになりますと、やはり12月に主な取組を示すところには一定の考えがまとまっていないと間に合わないと考えています。ただ、募集だけでいけば、今頃の時期に募集ということになりますので、そこの時期で皆さんにはお示ししていくことになるかとは思います。

 

渡辺委員

 

 要は、遅くとも第4回定例会には議会に示さないといけないであろうということなんでしょうし、その前から当然、土台からのものはもう固まっていなきゃいけないわけですから、締切りというか、その辺はそれこそ第3回定例会ぐらいまでにはある程度できていないと難しいのかなと私は今話を聞いてて思ったんですが。それまでに新しい形を示さなきゃいけないということを言ったわけなんですよね、結局。そういう理解でよろしいですか。

 

宇田川区民活動推進担当課長

 

 御意見でいただいた、令和4年を空白にせずに学びの場を提供していくということを考えると、おっしゃるようなスケジュールでということになるかとは思っています。

 

渡辺委員

 

 そういう締切りというか、いついつまでにということが今示されたわけです。では、そこに向かってしっかりとしたものを提示するということで、そこで、今回の陳情をされている皆さん方の御要望をどのように反映させながら示していくかといったことをこれからやっていく必要があるのではないのかなと思うわけであります。初めの一歩、どこからするのとなったら、やはり陳情者の皆さん方が示されている、意見交換会の中でしっかりと意見や要望、現状の課題とかそういったものを共有し合いながら認識し合っていく。それをすぐ始めていかなきゃ間に合わないわけですよ。それは予定していますか。

 

宇田川区民活動推進担当課長

 

 当初は、2月20日と27日に終わった後、緊急事態宣言が明けたところでもう一度ということを考えておりましたけれども、今日の陳情者の方の御意見ですとか、今日の厚生委員会の委員の皆さんの御意見等を拝聴する中で、時期については、中身が御説明できるタイミングをもう一度検討はしたいと思っています。

 

渡辺委員

 

 説明会じゃなくて意見交換会なんです。今のは説明会をしたという話じゃないですか。陳情者の人たちが求めているのは説明会ではなくて意見交換会、もっと言うならば、現場の方々の意見や思いを反映する機会を設けてくれという要望を出しているわけなんです。それをいつやるかという質問をしているんです。

 

宇田川区民活動推進担当課長

 

 そこにつきましても、改めて、二つの部がまたがって行うことでもございますので、早急にやらなくてはいけないという認識は持っておりますけれども、時期については検討させていただきたいと思います。

 

渡辺委員

 

 それが初めの一歩なのかなと思うんですけど、それを遅らせちゃっていいんですか。お尻が見えました、それを早くやらなきゃ、調整も必要なんでしょうけれども、本当に早くやらないとできないんじゃないんですか。ここで今すぐ答えられる話ではないとは思うんです、調整も必要だということですけど、ただ、それを確実にやってもらいたいということを求めている。ただ、1回こっきりで終わるとかというのは多分違うと思うんですよね。そういった意見を酌み取りました、こういったものを用意しました、それに対してまた意見が出ます、その繰り返しを行って、積み重ねて、合意形成していきながらやっていくということを陳情者の方々も望んでいるわけだと思うんですが、それを何ターンぐらいやるんですか。

 

 少なくとも第3回定例会ぐらいまでには一定終わらせないと間に合わないわけですから、今年の9月とか、それぐらいまで、今3月ですから6か月間ぐらいしかもうないわけなんですよね。そういうふうなことは考えていますか。

 

宇田川区民活動推進担当課長

 

 スケジュール感としましては、先ほど、一定の締切りというかリミットをお示ししましたので、そこに向けてどういう形で意見交換をしていくのか、意見聴取をさせていただくのかという方法も含めて急ぎ検討はさせていただいて、スタートを切れるようにとは思っております。

 

渡辺委員

 

 そこはもう急いでやってくださいとしか言えません。これは要望にしておきます。それでうまくいけばいい、よりよいものが、改善されたものが出来上がる、それは一番ハッピーなことなわけなんですよね。

 

 ただ、万が一というか、本当に議論の途中でもう締切りが来ちゃいましたとか、うまくいかなかった場合ということも想定して考えなきゃいけないのかな。そういった場合、どうしますかということもやはり示しておかないと安心できないのかなと私個人は思っております。区でも、当然その辺のリスクヘッジというか、もしうまくいかなかった場合ということも想定した上で、生涯学習大学は当然継続していくわけですから、その場合どうするかということも示してもらいたいんです。私は、うまくいかなかった場合、現状のままでとりあえずは進めていくのがいいのかなと思うんですけれども、その点、区はどのように考えていますか。

 

宇田川区民活動推進担当課長

 

 生涯学習大学の再編というのは、基本構想でお示ししている協働とか協創の要になる部分だと思っています。なので、協働、協創で一緒につくっていくというところが大前提になって新しいものはつくられていくと考えていますので、時期につきましては、やはり皆さんの学びの場を保障するという意味でも、先ほど御説明した時期に向けて、庁内調整もしながらやっていくということで、今のところ考えております。

 

渡辺委員

 

 だから、それがうまくいかなかった場合どうするんですかということを示してほしいという話なんです。もちろんうまくいくことが前提の話なんですけれども、うまくいかなかったときはどうするのということも示さないと、あらゆることを想定した上で進めていかないと、それはやはり安心できないわけなんですよ。

 

 今の質問に対して、うまくやるという答弁はかみ合っていないわけなんです。うまくいかなかった場合にどうするのと。私は、今の形のままでとりあえずは継続していったほうがいいんじゃないのという提案をしているんです、今。それに対して区はどう答弁するのかというのを聞いているんです。

 

宇田川区民活動推進担当課長

 

 繰り返しになりますけれども、令和5年、もしくは令和4年に学びの場の隙間を空けないというところで、私どもとしては全力で皆様と一緒につくっていくということで答弁とさせていただきたいと思います。

 

渡辺委員

 

 同じ答弁しか返ってこないで終わっちゃうわけにもいかないですよ、これは本当に大事なことなので。別の聞き方をしていかなきゃいけないのかな。もしくは、宇田川課長が無理だったら、ちょっと部長のほうからも答弁をもらいたいんですけど、どうするんですか、うまくいかなかった場合。

 

鳥井地域支えあい推進部長

 

 今、課長が御答弁申し上げましたとおり、今日の陳情の内容また陳情の審査の中でいただいた御意見を踏まえて、今申し上げたような令和4年度の予算編成に関わってくることでございますので、きちんとスケジュールを考えて、検討を進めてまいります。

 

渡辺委員

 

 どこかのタイミングで、うまくいく前提で進めるのはいいんです、でも、どこかの段階で何かあった場合、ちゃんと報告してくれますか。そこだけ教えてください。もう難しい、うまくいかないんじゃないかというときにちゃんと報告してもらいたいんです。できますか、そういう約束。

 

鳥井地域支えあい推進部長

 

 議会が開会されるタイミングというのがございますので、委員会の場で正式にぴし、ぴしというようにいくかどうかということはございますけれども、私どもの検討がどういうふうに進んでいるのか、御説明をしたり意見をいただいたりということがどういうふうになっているのかにつきましては、今委員の御指摘は、まとまらなかったらどうするかというふうな御指摘かと思うんですけれども、それにつきましては適時適切に御報告したいと思います。

 

渡辺委員

 

 区としてはうまく進めていくという、ただ、議会の報告の中で、ちょっとこれは難しいんじゃないかと言われたら、それは当然言わせてもらいますし、考え方も変更してもらうように当然要望していきます。あくまでも、うまくいくということを我々も願っている、私も少なくとも願っているわけなので、それが可能かどうか。要は、区もハッピーになる、陳情者の方々もハッピーになる、みんながみんな丸く収まるところを目指して取り組んでいく、そこが目的なわけなんですよね、結局、再編にしても何にしても。それをしっかりと言葉だけじゃなく行動で示してもらいたいんです。

 

 今のところ、こんなむちゃなやり方、はっきり言ってむちゃなやり方ですよ、これは。南委員も言っていましたけど、本来はあるべき姿を示した上で議論していくものだけど、それを何にも示していないでやっているなんて、むちゃくちゃなんですよ。そういうことをやっているから信用ができない、信頼ができない、だから信頼の担保としてしっかりとした報告もしてもらいたい、こういうことを言っているんです。

 

 今そういう状態だということも認識してもらいたいですし、その中でやりますと言われても信用はできないんです、少なくとも私は。行動でしっかりと示してもらいたい。これはいろんなところで言っているんですけれども、口だけじゃない、行動で、ちゃんとここまで我々やっています、話合いをしています、意見交換もしています、積み上げてきています、逐次報告してちゃんとやれているかどうかというのをチェックさせてほしい。でないと、陳情者の思いが代弁できないんですよ、我々も。不安だからこういう形になっているわけであって、そこをしっかりと認識して、よりよい生大の再編、再編という言い方ですけど、よりよい改善ですよね。ことぶき大学が生涯学習大学に変わったときにも、そういった歴史の中で、新しい時代のニーズによって変わった、それから地域への貢献、そういう歴史があるわけですから、今の時代のニーズに合ったよりよい生大のあるべき姿というものをしっかりと議論し合って、それを提示していくということで、区は現場の方々とかいろんな人の意見を酌み入れて、積み上げてやっているんだなということが初めて認識できるわけですから、そこまでをしっかり示し続けていってもらいたい。これが私からの要望です。以上です。

 

いながき委員

 

 皆さんたくさん質疑されたので、結論から申し上げますと、やはり今回のなかの生涯学習大学の再編は見直すべきであるということと、令和4年度以降もこれまでどおりに受講生さんを募集していくべきだと私は思いますし、それを要望いたします。

 

 皆さんがるる御質疑されたので、説明会について、陳情の趣旨にあります、2月20日と27日に開催されたわけですが、12月20日の区報で生涯学習大学の再編計画が掲載された時点で、このような説明会を開催する予定はあったんでしょうか。

 

宇田川区民活動推進担当課長

 

 主な取組として御意見を募集しておりましたので、その時点で説明会を前提としてああいった記事を掲載したわけではございませんでした。ただ、たくさんの御意見の中に、本当に生涯学習大学がなくなってしまうのではないかという御心配のお声がたくさん寄せられましたし、1回でいいからとにかく説明をしてほしいという御要望もいただきましたので、コロナの時期ではございましたけれども、現段階での状況をお伝えするということで急遽開催をすることにしたところでございます。

 

いながき委員

 

 事前にも事後にもきちんと説明をしようとする姿勢を見せないまま、最初からなかの生涯学習大学を二つに分割して再編するという結論ありきで、強引に進めようとしてきたように見えてしまいます。

 

 これは、酒井区長が標榜する対話の区政とは全く真逆のことをされているように私は思えるんですけれども、担当として、これまでの進め方について問題はないとお考えでしょうか。

 

宇田川区民活動推進担当課長

 

 12月20日の区報、主な取組で皆様に公表して進めていくという段取りは区として決定をして進めてきたことではございますけれども、実際には、12月20日の区報の文言から、なくなってしまうのではないかと読み取った方たちがあれだけたくさんいらしたということについては、説明が不足していたというふうには考えております。そこの部分をきっちり補う必要があるだろうということで、主な取組の御回答と、それから説明会を設けさせていただいたところです。

 

いながき委員

 

 ほかの委員からもありましたけれども、ぜひ、陳情の趣旨にありますような意見交換会を開いて、区が考えていらっしゃる具体的な再編後の姿と、再編の効果をきちんと示してから、広く関係者の声を聴いた上で、なかの生涯学習大学をどうするのか、令和4年度の募集は行うのか行わないのかを含めて、それから決定していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

 

宇田川区民活動推進担当課長

 

 先ほど御答弁させていただきましたように、スケジュール感を持って、それから議会のほうには御報告をさせていただきながら進めていくということで考えております。

 

委員長

 他に質疑はありますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、取扱いを協議するため、委員会を暫時休憩いたします。

(午後4時33分)

 

委員長

 

 委員会を再開いたします。

(午後4時34分)

 

 質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

  なければ、質疑を終結します。

  次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

  なければ、意見の開陳を終結します。

  次に、討論を行います。討論はありませんか。

 

長沢委員

  第2号陳情に対しまして、賛成の立場で討論を行います。

 

 陳情の趣旨であります、新入生募集終了を撤回し募集の継続を求める、また、二つ目の説明会の開催及び三つ目の意見交換会の実施ということにつきましては、もっともだと思っております。

 

 令和5年度の再編の仕組みあるいは具体的な事業が何ら示されないままに、検討だけしていくとしているままでは、なかの生涯学習大学の現行事業の目的と成果をきちんと捉えずに令和4年度の新入生募集を行わないとするのでは、やはり生大の解体もしくは変質ではないかと心配するのも当然だと考えるものであります。

 

 説明会や意見交換会の開催に当たっては、受講生や卒業生はもとより、区民を交えての開催は必須であると思ってございます。

 

 再編ありきでなく、議論を重ねていく必要があること、このことを申し述べて、討論といたします。

 

委員長

 

 他に討論はございますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

  なければ、討論を終結します。

  これより本件について採決を行います。

  お諮りいたします。第2号陳情、なかの生涯学習大学の再編について採択すべきものと決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決します。

 以上で第2号陳情の審査を終了します。

<中略>

委員長

 なければ、以上で本日の厚生委員会を散会いたします。

(午後4時50分)